熱交換塗料は、太陽の熱を反射させずに、吸収して消耗させる新技術の塗料です。
塗膜内に含まれる熱交換分子が熱に反応し運動エネルギーへと変換され、近年の環境問題である原因にもなっている、建屋からの熱放出や照り返し熱などに有効です。
■熱交換塗料とは
太陽光線が塗料の表面に当たると、その中の赤外線の一部が熱エネルギーに代わり、塗膜内で分散、移動をします。
塗膜には熱交換用の特殊な材料が入っており、熱が接触するとたちまちその特殊材料のエネルギー変換が起こります。
表面層で起こる為に大半の熱は運動エネルギーとして消費されます。
それにより、ヒートアイランドの要因である、建屋からの熱放出や照り返し熱を防ぐことができます。
■熱交換塗料の利点
1:濃色塗装が可能。
反射・断熱塗料のカラーは、反射効果の為、白を基調とした淡色系の色調が多いですが、熱交換塗料では、混色によって色味・色調を幅広くカバーすることが可能です。また、限りなく黒色に近い「濃色塗装」も可能です。
2:塗料表面の汚れや摩耗、傷がついても放熱効果が低下しない。
塗料を塗った後、汚れや摩耗、傷がついたりしてもその効果が落ちることはりません。半永久的にその特徴を発揮します。
3:もともと光沢がでないので、安価で広範な樹脂が利用可能。
塗料自身に光沢がないため、反射による周辺環境への影響がありません。従って、屋根や防水層のトップコートに最適といえます。
4:有害物質を排除した、安定した実績のエポキシ樹脂が基本。
人体に有害な化学物質(揮発性有機化合物=VOC)を含まない、人と環境に配慮した優しい塗料です。